月光とアムネジア
最近もの忘れがひどくていけません。特に飲み会の場では長期記憶に上手く接続されていないらしく、同じ事を二回も三回も尋ねてしまいます。30分単位で記憶がリセットされてるとしか思えません。前向性健忘症状態。
ところで健忘ってアムネジアって言うらしいですね。アムネジアという単語は前々から(中二的に)カッコいいと思ってたのですが、ようやく意味を知り、様々なことが腑に落ちました。
その腑に落ちたことの一つがこの月光とアムネジア。
- 作者: 牧野修
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2006/08
- メディア: 文庫
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アムネジアの意味を知って、ようやく内容とタイトルとの合致をみました。
これは良いエンタメ作品。牧野入門にも持ってこい。変な病気やおかしな言葉、異形のものは出てきますが、注釈がもはや別の物語だったり、電波文が登場しなかったりするので牧野修作品の中では比較的読みやすい部類かと。
ただ、短いせいもあり、基本的には一直線に物語が進んでしまうのが難点。まあ、登場人物から好き放題記憶を奪ってグダグダになるよりはよっぽどましでしょうが。