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幻想研の百冊を見たらカフカがいませんね*1。これはヤバいと思うのでカフカの話でもさせてもらいますかね。嫌がらせのように。
さて。
フランツ・カフカといえば父親の影、処理しても処理しても終わらない役所の仕事、ユダヤ人であることから異邦人であるという認識などが重要な要素であり、城などの長編ではそれらがモチーフとして扱われます。
そのようなこともあり、城や変身、審判などの長編しか知らない方はカフカに対し、文学的な、芸術的なといった堅苦しいイメージを持っているのではないでしょうか。
そんな貴方にお薦めなのがバベルの図書館*2の一冊、短編集「禿鷹」*3。これはカフカの短編のうち、真面目な言い方をすれば寓意性の高い、はっきり印象を言ってしまえばギャグ度の高いものを集めた本なのです。
特に完成度の高いものが「プロメテウス」でしょう。我々のプロメテウスに対するリファレンスも含めて、1ページに凝縮されたこの作品は完璧というほかない。
まあ、カフカ作品によくある(?)無限を扱った万里の長城も収録されているので、カフカ入門書としても最適です。
そんな感じで。
ちなみにチェコにあるカフカミュージアムの前にはダヴィッド・チェルニーのこんなfunnyな彫刻があります。
見ればわかると思いますが、これは腰の部分が可動となっております。
まあ、腰の部分は継ぎ目があるのでアレですが、な、なんと、陰茎も動かすことができるのです!
以上、僕が考えた最強の小便小僧でした。
これを紹介したいがためにこんなにカフカのことを書いたわけなんですな。
あと創元二次落ちてたわ。実は5月2日に結果出てたんだぜ。
禾原