メーデー

本日はメーデー、あるいはヴァルプルギスの夜ですが祝う暇もなく体力もなく金もなく……
ただ一切は過ぎてゆきます。
今年は地震のせいか、仙台でビール祭りをやらないそうで…。SBBBの定期演奏会も中止になってしまいましたし、NTTの工事が来なくて自宅でネットにつなげないし、TSUTAYAも閉まるの早いし、引っ越しの荷物は片付かないし散々ですね。
そんな感じですが、仙台市民図書館がかなり規模を縮小してはいますが開いているとの噂を聞いて早速本を借りに行ってきましたよ。
ついでにひと月以上延滞していたGEB*1とかも無事返却してきました。


さて。
図書館のサーバーもダウンしているらしく、予約もできない状態ですのでとりあえず作家で借りればはずれはないかな、と知っている作家を探してふらふら。津原泰水の「アクアポリスQ」を発見したのでこれを借りることに。
で。
開始30ページくらいで明かされた(蓄積された)物語設定にビビりました。
大災害により一部が水没した都市、Q市。
空虚による人間の怪物化もあり、日本は大いに混乱した。
その混乱期に生じ、今では日本政府にとって代わる存在となっている統治府とそれを支える量子コンピュータACE。
大災害から数年、洋上に浮かぶQ市の土地、アクアポリスで平凡な少年タイチが一人の少年と出会ったところから物語は始まる――

大災害により沈んだとかすごいタイムリーですね。これを引き当てる自分の運命力に驚愕した。
まさに今こんなもん書いたらシャレにならんな、と読みながらぼんやり思いました。まる。
内容? 普段の津原ですよ。ただ、情動に訴えてくる部分はあまりないのでエンターテイメント性の高い話なのに消化不良気味になるかもしれませんが。
作品設定を語るけどはっきりしないので闘いから勝利へのカタルシスが得にくいのが問題かと。
まあ、文章は相変わらず(展開とその狙いも含めて)めちゃめちゃ上手いんですがね。


ついでに創元SF短編賞の一次突破しまんた。
久々に刺激を得られたのでそろそろなんか書いてみるかと思う。
っていうかたまには文章書かないと下手になるな。


それとこれは内部向けですが、ネットに本名載せるのやめない?
PDFをAcrobatで編集するなりなんなりして…。
気になるの俺だけか?

禾原

*1:著ダグラス・ホフスタッター「ゲーデルエッシャー・バッハ」自重で崩壊するという大変funnyな本。内容も非常にfunnyであり、すべての情報系学生とあらゆる暇人に自信を持ってお薦めする画期的アイテム。これのおかげで3月は生き延びることができました(体験者の声)