ラブクラフト攻略法
どうもこんばんは。
サークル員の皆さんにおかれましては次回読書会の題材となっている、H・P・ラブクラフトの作品に悪戦苦闘していることと思います。
- 作者: H.P.ラヴクラフト,大滝啓裕
- 出版社/メーカー: 青心社
- 発売日: 1988/12/01
- メディア: 文庫
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担当者である私も、圧倒的な活字力にくじけそうです。
読書会を前にして満腹感が否めません。
(ちなみに今回の題材はラブクラフト作品内ではまだ読みやすい方ですよ)
読書会に先立って、ラブクラフトの読み解くキーワードを少々。
・生涯のアマチュア作家
ラブクラフトは「カネのための執筆」を「審美的な自殺行為」と嫌悪していました。売れなくてアマチュアだったことも真実ですが、自分から一歩引いていた面もあるようです。
・血と死への恐怖
彼の作品には随所に混血や近親婚による異形の者どもが現れます。ラブクラフトの母方に近親婚が多くあったようで、彼は自らに流れる血に潜在的な恐怖を感じていたようです。
・幼児退行
ラブクラフトは先祖や古き良き時代へのあこがれが強い人でした。特に、幸せな幼年期に戻りたいという願望が強く、それを表現した作品も多くあります。
以上のことを意識して作品に当たると、別な見方が出来るかも知れませんよ。
皆さんがラブクラフト作品を楽しめることを願ってやみません。
伝道師84