幻想研の100冊以降<第7回〜かわいいおじさん〜>

今日はサークル室にて読書会でした。
参加してくれた新入生からも鋭い意見がいっぱい出て面白かったです。
感謝感謝。


今後の予定についても告知しなくちゃね。

・5月20日 創作会 三題噺(サークル室16:30〜随時)

・5月23日 創作会 三題噺(サークル室18:00〜)

・5月30日 読書会『山月記』(サークル室18:00〜)

週末には博物館に行ったり、映画を観たりもします。
もちろん今日の読書会にこれなかった人も大歓迎。
気軽にのぞいてみてくださいね。
サークル室は新サークル棟4階、417号室です。


川内北キャンパスのC講義棟でも説明会をやります。日程はこちら。

・5月17日(火)@C205 プラネッツ・つん読と合同説明会です。

・5月19日(木)@C301 ミス研・SF研と合同説明会です。

・5月20日(金)@C204

・5月25日(水)@C201 プラネッツ・つん読と合同説明会です。




ではではお約束のレビューです。

№112
北野勇作どうぶつ図鑑2』
北野勇作 早川書房
この本のおすすめポイントは三つあります。一つ目は、カバーデザインがかわいい、付録のカラー折り紙も粋なはからい。二つ目は、ところどころにある西島大介のイラストがかわいい。三つ目は、作者の北野勇作がかわいい。雨でもミスドに通うあたり(ソースはツィッター)が。北野勇作の作品は、文体はとてもやさしくて読みやすいのだけど、過去のSF作品の中で長年行われてきた哲学的思考が実に手際よく纏められていて、そこに大阪万博的なノスタルジーが加味されている辺りが魅力で、とりわけ西島大介のイラストが加わった時に最大の効果を発揮すると思います。というわけでおすすめ。(みよし)


№113
『サンタの友だちバージニア
村上ゆみ子 偕成社
サンタクロースって本当にいるの? 1897年アメリカ、少女の疑問に答えたある新聞の社説。今でもクリスマス時期になると必ずアメリカの新聞に載るほどのこの記事は、読んで吃驚するくらいきらきらしていて夢に満ち溢れていて――。
そんな記事を書いたのはチャーチさんというベテラン記者。五十八歳子なし。子どもの疑問に答えるとか私の仕事じゃない、とか言いながら頭絞って丁寧に優しくきらきら記事を書いたという。
ま、この本自体は題名からも分かる通り質問を投げかけた少女バージニアの話なのだけれども。でもチャーチさん良くないですか? きらきら記事の五十八歳良くない?(御茶杉)

サンタの友だちバージニア

サンタの友だちバージニア


かわいいおじさん特集はこれで最後。次回からはファンタジーノベル大賞受賞作をとりあげていきます。
あ、ここにわたしのレビューが載るのは初めてかも。(みよしくにこ)