浜渡浩満

現在、7時7分。
ハードボイルドな男の朝は早い。
目が覚めたらまず、コーヒーを沸かす。
朝食は、熱〜いブラックコーヒー(に砂糖とミルクを加えたもの)と、クロワッサン。コーヒーが沸く間に焼いた目玉焼きだ。
無論、かけるのはソース。

食事も男の仕事のひとつだ。
日々の摂生が強靭な肉体と精神を養う。


ハードボイルドな男に休日はない。
日曜だからと言ってだらだらと寝ていたのでは、大切なものを失ってしまうことになる。

携帯のアラームが鳴った。7時30分。
仕事の時間だ。
やれやれ、どうやら俺に静かな朝食をさせてくれる気はないらしい。

どんな状況にも決して動じない、男の中の男。
ハードボイルド。
今アラームにビクったのはノーカウントだ。
誰が何と言おうがハードボイルド。


さあ、HardでBoiledな、俺の一日が始まる。



ちょっとまて!今日ゴルフでお休みじゃねーか!
ふざけん……あ、なんだ8時からはあるのか。
よかったー。




参考文献

高い窓 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

高い窓 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

鉤爪の収穫 (ヴィレッジブックス)

鉤爪の収穫 (ヴィレッジブックス)

ピューと吹く!ジャガー 7 (ジャンプコミックス)

ピューと吹く!ジャガー 7 (ジャンプコミックス)

あーしまった、「ハードボイルド」なんだから目玉焼きじゃなくてゆで卵にすればよかった、くっそー。

コーヒー飲みすぎておなか痛くなるハードボイルド
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