学生選書企画

ひっそりと本を選んでましたよ。今回もみなさんの意見をあまりくみ取れませんでした。ごめんね。
全部読めよ!って偉そうなこと言える立場じゃないんです。でも読んでほしいんです。きっとおもしろいから手に取ってみてください。
ここではめんどうだから特に思い入れのある本だけ文章付きで紹介します。


アンソロジー
『きのこ文学名作選』飯沢耕太郎編 港の人 2730円(税込) 限定3000部 2010 11 27
装幀がすばらしいですね。中身も美しいですね。きのこ文学っていうマイナーっぷりもたまりませんね。文句なし、一押しです。「港の人」はこの他にもおもしろい本をたくさん出してます。こういう小さな出版社がもっと元気になればいいんですけど。
こちらで中身がちらっと確認できます。)


評論
『ホラー小説大全』風間賢二 角川選書 1680円(税込) 1997 7 31
幻想文学を志す者ならば誰もがその名を知っている……っとそこまでいかないか。ハヤカワ文庫FTの創始者、または『幻想文学大事典』国書刊行会)の日本版監修者としても有名。この人のもっとも得意とする分野は、”怪奇”の文学です。『ホラー小説大全』は初心者から上級者まで楽しめる内容だったので、ちょっと古いんですが選んでみました。本の中身に古いも新しいもないよね!


隠秘学
『高等魔術の教理と祭儀 祭儀篇』
エリファス・レヴィ 生田耕作訳 人文書院 4200円(税込) 1992 11 10

『高等魔術の教理と祭儀 祭儀篇』出版社HP
フランス・オカルティズム中興の祖、エリファス・レヴィの主著。教理篇と2冊組なんですが、祭儀篇の方は出版が遅れに遅れ、なんと10年もの間が空きました。図書館に教理篇しか置かれていないのが前々から疑問だったので、今回注文できたことを本当にうれしく思います。
(参考)

『魔術の歴史』
エリファス・レヴィ 鈴木啓司訳 人文書院 7140円(税込)
『魔術の歴史』出版社HP
『高等魔術の教理と祭儀』に続く魔術三部作の第2巻です。完結篇の『大いなる神秘の鍵』は近刊予定ですが、正直何年先になるか分かりませんね。気長に待ちましょう。


謎の生物学ファンタジー
鼻行類 新しく発見された哺乳類の構造と生活』
ハラルト・シュテュンプケ 日高敏隆 羽田節子訳 平凡社ライブラリー 840円(税込)
平行植物
レオ・レオーニ  宮本淳訳 工作舎(新装版)2310円(税込)
出版社HP
図版を多数収録している楽しい本です。この本はやっぱりセットで読まないといけませんね。


文責:門前